
Claude Code × F12開発者ツール|"ここを変えて"をピンポイントで伝える方法【Claude Code活用ガイド④】
前回の記事で、VS Codeの「Live Preview」を使って見た目を確認しながらClaude Codeに指示を出す方法を紹介しました。
実際にやってみると、こんな場面に出くわすはずです。
「この部分を変えたいんだけど、なんて伝えればいいか分からない……」
たとえば、請求書の合計金額のフォントサイズを大きくしたい。でも「下の方にある数字を大きくして」では、Claude Codeはどの数字のことか分かりません。
そこで使えるのが、ブラウザの 開発者ツール(F12キー) です。
これを使うと、Webページ上の「この部分」を指で差すように特定できます。特定した情報をそのままClaude Codeに伝えれば、修正の精度とスピードが一気に上がります。
開発者ツールって何?
開発者ツールは、すべてのブラウザに最初から入っている機能です。追加のインストールは不要で、F12キーを押すだけで開きます。
もともとはWebサイトを作る人向けの機能ですが、Claude Codeと組み合わせると「変えたい場所を正確に伝える道具」として使えます。
難しそうに見えるかもしれませんが、この記事で使うのはたった1つの機能だけです。
使うのは「要素の選択」機能だけ
開発者ツールにはたくさんの機能がありますが、覚えるのは1つだけです。
「要素の選択」――画面上の好きな場所をクリックすると、それが何なのかを教えてくれる機能です。
虫眼鏡で拡大して調べるようなイメージです。「この文字はどういう名前の部品なのか」「今のフォントサイズはいくつか」「今の色は何色か」が一目で分かります。
STEP 1:ブラウザでページを開く
まず、Claude Codeが作ったHTMLファイルをブラウザで開きます。
やり方
VS Codeで対象のHTMLファイルを開いた状態で:
- ファイルを右クリック →「Open with Live Server」を選択
- または、Live Previewのプレビュー画面上部に表示されているURL(
http://127.0.0.1:3000/...のような文字列)をコピーして、ブラウザのアドレスバーに貼り付ける
どちらの方法でも、ブラウザにWebページが表示されます。
💡 Live PreviewのVS Code内プレビューでも開発者ツールは使えますが、ブラウザで開いた方が画面が広く操作しやすいのでおすすめです。
STEP 2:F12で開発者ツールを開く
ブラウザでページが表示されている状態で、キーボードのF12キーを押します。
- Macの場合:
Cmd + Option + Iでも開けます - Windows / Linuxの場合:
F12またはCtrl + Shift + I
画面の右側か下側に、パネルがズラッと表示されます。最初は情報量が多くて驚くかもしれませんが、気にしなくて大丈夫です。使うのは1つだけです。
STEP 3:「要素の選択」モードに入る
開発者ツールの左上にある、四角の中にカーソルがあるアイコンをクリックします。
これが「要素の選択」ボタンです。
または、キーボードショートカットでも切り替えられます:
- Mac:
Cmd + Shift + C - Windows / Linux:
Ctrl + Shift + C
このモードに入ると、マウスをWebページの上で動かすだけで、カーソルの下にある要素が色付きの枠で強調表示されます。
STEP 4:変えたい場所をクリックする
「要素の選択」モードの状態で、変えたい場所にマウスを合わせてクリックします。
たとえば、請求書の合計金額の数字をクリックしたとします。
すると、開発者ツールのパネルに、その要素の情報が表示されます。
ここで見るべきポイントは3つです。
見るポイント①:要素の名前(タグとクラス名)
パネルに表示されている強調された行を見ると、こんな表示があります:
<p class="total-amount">¥150,000</p>
この class="total-amount" や <p> という部分が、その要素の「名前」です。
見るポイント②:今のスタイル(右側のパネル)
開発者ツールの右側(または下側)に「Styles」というタブがあります。ここには、今その要素に適用されている見た目の情報が並んでいます。
font-size: 16px;
color: #333333;
font-weight: normal;
「今のフォントサイズは16px」「今の色は#333333」といったことが分かります。
見るポイント③:余白やサイズ(ボックスモデル)
「Styles」のさらに下にある「Computed」タブを開くと、その要素の幅・高さ・余白が数字で表示されます。「もう少し上の余白を広げたい」といったときに便利です。
STEP 5:特定した情報をClaude Codeに伝える
ここが一番大事なステップです。開発者ツールで見つけた情報を使って、Claude Codeに伝えます。
悪い伝え方(あいまい)
下の方の数字を大きくして
→ Claude Codeにはどの数字か分かりません。
良い伝え方(ピンポイント)
class="total-amount" の要素のフォントサイズを24pxに変えて
→ Claude Codeは迷わず正確な場所を修正できます。
さらに伝え方の例
色を変えたいとき:
class="header-title" の文字色を #1a56db に変えて
余白を調整したいとき:
class="invoice-table" の上の余白を 40px に広げて
特定のセクション全体を変えたいとき:
class="company-info" のセクション全体のフォントを太字にして
要素の名前(クラス名)を添えるだけで、修正の精度が格段に上がります。
もっと簡単な方法:右クリックでコピーする
開発者ツールで要素を選択した後、その要素の行を右クリックすると、メニューが表示されます。
「Copy」→「Copy selector」を選ぶと、その要素を特定する文字列がコピーされます。
たとえば:
#invoice > div.summary > p.total-amount
これをそのままClaude Codeに貼り付けて:
#invoice > div.summary > p.total-amount のフォントサイズを24pxに変えて
と伝えればOKです。自分で名前を読み取る必要すらありません。
実践の流れ(まとめ)
ここまでの内容を1つの流れにすると、こうなります。
① Live Previewで見た目を確認しながらClaude Codeに指示
② 「ここ変えたいけど、うまく伝えられない」と思ったら……
③ ブラウザでF12を押して開発者ツールを開く
④ 「要素の選択」モードで変えたい場所をクリック
⑤ クラス名やスタイル情報をClaude Codeに伝える
⑥ Claude Codeが正確に修正 → Live Previewで即確認
Live Preview(③の記事)とF12開発者ツール(この記事)は、セットで使うことで真価を発揮します。
- Live Preview → 全体の見た目を確認する「鳥の目」
- F12開発者ツール → 変えたい場所を特定する「虫の目」
この2つがあれば、Claude Codeへの指示で困ることはほぼなくなります。
まとめ
Claude Codeに「ここを変えて」を正確に伝える方法は、意外とシンプルです。
- ブラウザでF12キーを押して開発者ツールを開く
- 「要素の選択」モードで変えたい場所をクリックする
- 表示されたクラス名やスタイル情報をClaude Codeに伝える
- 右クリックの**「Copy selector」**を使えば、さらに簡単
「なんて伝えればいいか分からない」がなくなるだけで、Claude Codeとの共同作業は驚くほどスムーズになります。
前回のLive Previewと合わせて、ぜひ試してみてください。
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